インターンに何社応募、参加すればよいのかは人により異なりますが、2021年の調査では平均応募数が「9.03社」、平均参加数は「5.3社」という結果が出ています。
インターンは参加した数ではなく、プログラムのなかで得たことのほうが重要です。目的をもたないままインターンの参加数だけを増やしても、得られる成果の数は少ないかもしれません。インターンで何を得たいのか明確にすることで、より多くの情報収集ができたり早期選考につながったりと、就活で有利になるきっかけが見つけられるでしょう。
この記事でわかること
- 応募・参加するインターンの数は先輩の平均値や、就活の進行状況が目安
- 複数のインターンに応募・参加するメリット
- 目的やスケジュール管理の徹底が鍵!就活と学業を両立する4つのポイント
人員
おすすめの社数も紹介します。
学生は何社くらいのインターンに応募している?
インターンに参加することで、企業の雰囲気をより理解できたり、業界研究や企業研究を深めたりできます。ただし、選考がある場合、応募をしてもすべてのプログラムに参加できるとは限りません。
2023年卒の学生がインターンに応募している平均数を紹介するので、何社応募するかの参考に見てみましょう。
9月時点で「72.3%」の学生がインターンに応募
株式会社リクルート「就職みらい研究所」が2021年に調査したデータによると、2023年卒の学生が9月時点でインターンに応募していた学生は72.3%でした。

参考:【2023年卒 インターンシップ・就職活動準備に関する調査】9月時点でインターンシップ参加割合は約7割。オンラインでの参加が拡大 | 就職みらい研究所
※調査期間:2021年9月21日~9月27日
※回答者数:大学生2,150名/大学生503名
プログラムの実施日数等は区分されていませんが、約4人に3人がインターンに応募していました。2022年卒の学生は、2020年1月頃から流行しはじめた新型コロナウイルス感染症の影響を受けている面も考えられますが、応募数は増加傾向にあるといえます。
インターンの平均応募数は「9.03社」、平均参加数は「5.3社」
株式会社リクルート「就職みらい研究所」が2021年に調査したデータによると、インターンに応募した平均は9.03社、実際に参加した平均は5.30社でした。応募した社数の半分以上は、参加していることがわかります。
応募数と参加数に差がある理由は、インターンに応募をしても選考や抽選があり、参加できないケースもあるからと考えられます。
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インターンシップ・1Day仕事体験とは?参加する意味と充実するための準備
インターンシップとは、学生が企業で実際に業務に触れたり、会社の一員として働いたりする職業体験のことです。興味がある業界や、志望したい企業・団体を事前に体験できるため、業界や企業に対する理解を深められます。また、自宅などから参加できるオンライン完結型のインターンシップもあり、参加手段も多様化しています。
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インターンはいつから始めるのがベスト?募集開始と参加の時期とは
インターンの開催時期は企業によりさまざまで、1年中開催する企業もあれば、夏・冬と期間を限定したプログラムもあります。インターンの参加を検討しているのであれば、開催時期から逆算をして準備を始めましょう。
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インターンは何社くらい参加するべき?
学校によってはインターンの参加が必修なケースもあり、参加するべき社数は人それぞれです。「結局、何社参加すればよいのか」と迷っている方は、ここで紹介している参加数を目安にしてみましょう。
業界・企業が定まっていない場合:1Day仕事体験を7社ほど
特定の業界に絞って就活をしていない……。本選考で応募したい企業はまだ決めていない……。
学生
このような方は、1Day仕事体験に7社前後参加してみましょう。
インターンのなかでも1Day仕事体験は、開催日を複数設けているケースが多く、先着順で参加できる可能性が高いです。オンラインで参加できるプログラムであれば、企業に足を運ぶよりも時間を要さないため、参加のハードルがそれほど高くありません。
早期から就職サイトなどで情報収集していれば、応募したい業界や企業が定まっていなくても、魅力的なプログラムが見つかる可能性もあります。
業界や企業が定まっている場合:短期インターンと1Day仕事体験を5社ほど
希望している業界や企業は決まっている!
学生
このような方は、短期インターンと1Day仕事体験に5社ほど応募してみましょう。
短期インターンは、2日間〜2週間前後のプログラムを指し、1Day仕事体験と比較して実務に近いプログラムを体験できる可能性があります。時間をかけて行うグループディスカッションやグループワークでは、業務に深く関わるきっかけにもなります。実際に働いている社員とも話せる機会も増えるので、仕事内容や就職後の職場環境などについて聞くチャンスもできそうです。
業界研究や企業研究を追求するのであれば、複数の競合他社のインターンに参加することがおすすめです。競合となる企業のインターンに参加をしてリサーチができていれば、志望動機で深みを出せるかもしれません。
人員
数社に絞り長期インターンに参加して、業界や企業を深堀りすることもおすすめです。
興味ある企業のインターンはできるだけすべて参加しよう
「インターンに何社応募すればよいのか」について具体的な数字を紹介しましたが、適切な参加数は人により異なります。
「少しでも気になる」「将来働いてみたい」と思う企業でインターンが開催されているのであればぜひ応募してみてください。できる限りスケジュールを合わせてインターンに参加して、就活をより有意義なものにしましょう。
ただし、1〜2社参加して充分に業界や企業を把握できることもありますが、目的を持たずにもっておらずただ参加するだけであれば、たくさん参加しても満足度は低くなるかもしれません。参加社数を増やすことが目的にならないようにしましょう。
複数のインターンに応募・参加するメリット

複数のインターンに応募、参加するメリットは、以下の2つです。
- 進みたい業界・職種が見えてくる
- 同業他社を比較できる
インターンに参加する前は「参加する意義がわからない」「どの業界や企業が自分に合うのかわからない」という方もいるでしょう。気になる企業のインターンに参加することで、就活のなかで生まれた不安を解消できる可能性があります。
進みたい業界・職種が見えてくる
インターンに参加すると会社内や社員の雰囲気、業務内容を知れるため、将来働く自分がイメージしやすくなります。
就活を始めて数カ月の時点では、働きたい業界や業務内容の向き不向きがはっきりしていない方は少なくありません。インターンに参加して実際に働いている方の話を聞くと、会社の魅力や働くことのやりがいが見えてくるでしょう。
異なる業界や社風の異なる企業のインターンに複数参加すれば、業界の特徴も見えてくるはずです。参加したインターンごとに、魅力を感じた点、将来のビジョンとして取り入れたい点をまとめていけば、働きたい業界や働きたい企業が少しずつ明確になるでしょう。
同業他社を比較できる
同じ業界の異なる企業のインターンへ複数参加すれば、企業の比較がしやすくなります。
就職サイトや企業の公式サイトなど、Webサイトで公表されている情報だけでは内部の雰囲気や働き方のイメージがなかなか掴めません。一方、実際に複数社のインターンに参加して、社員の人柄や現場、実務の体験ができれば、表面からは見えない部分の比較もできます。
比較をするためには、インターンに参加する前に企業の何を見極めたいかを決め、参加する目的や軸を持ちましょう。
同じ業界でも、働き方や社員の雰囲気は大きく異なります。企業を自分の目で確かめれば、業界研究や企業研究だけではなく、エントリーシートの書き方や面接の対策にも役立つでしょう。
インターンへ応募・参加するときの注意点
インターンに応募、参加する前に以下4つを覚えておきましょう。
- 応募したからといって必ず参加できるとは限らない
- 参加数を増やすことが目的にならないようにする
- あらかじめ応募・選考の流れを把握する
- スケジュール管理を徹底する
現場に足を運んで社員と関わりを持てるインターンは貴重な機会です。1回の参加を有意義なものにするには、応募の時点から効率的に進めるよう考えてみてください。
応募したからといって必ず参加できるとは限らない
インターンには人数が決められているプログラムでは、応募しても必ず参加できるとは限りません。インターンの参加枠は以下のような方法で決まるのが一般的です。
- 先着順:応募枠に達した時点で締切り
- 抽選:応募した人のなかから抽選で参加者が選ぶ
- 書類選考:エントリーシート等の書類で選考を行う
- 面接選考:面接で選考を行う
「絶対に参加したいインターンだけに絞って応募したら、1度もインターンに参加できなかった」とならないために、複数のインターンに応募しておくことがおすすめです。
参加数を増やすことが目的にならないようにする
インターンは参加することが目的ではなく、プログラムのなかで何かを得ることを目的にするのが重要です。「友人がインターンに参加し始めているから」と焦る方もいますが、希望する企業や業界が絞れているのであれば、2~3社の参加で充分なケースもあります。
インターンに参加した数が多いほど、就活で有利になるとはいえません。参加数よりも、得るものの質を重視してみてください。
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インターンシップに参加する目的とは?志望動機を書くコツも解説
参加目的は人によって異なりますが、「業界・企業への理解」のためにインターンシップへ参加している学生が多いです。ざっくりとした企業の理解を深めたいなら「1day仕事体験」、実務スキルを磨きたいなら「長期インターン」など、業種・業態・期間および目的によって種類は多岐にわたります。
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あらかじめ応募・選考の流れを把握する
インターンのエントリーページには、選考方法や選考スケジュールが記載されています。
書類や面接の選考がある場合、エントリーの期限以外にも、提出期限も確認しましょう。少し先のインターンとなれば、学校の行事なども考慮してスケジュールを立てる必要があります。
先着順で応募するインターンの場合は、応募開始日を確認しておくことも大切です。人気のプログラムであれば、短期間で応募を終了する可能性もあります。
スマートフォンまたは手帳で、就活と学校、アルバイト、個人のスケジュールが混同しないよう記載しましょう。可能であれば、日付だけではなく募集開始・終了の時間もメモしておき、特に重要なスケジュールにはスマートフォンのリマインダーを活用すると安心です。
スケジュール管理を徹底する
1Day仕事体験や短期インターンの多くは、企業が営業日である平日に開催されます。平日は学校の講義なども行われているため、就活と学業のスケジュールを調整しながら両立することも大切です。
インターンに参加する数が多いほど、スケジュールの調整も難しくなる可能性があります。どの予定を優先しなければならないかインターンに応募する前に把握をして、スケジュールがかぶらないように気をつけましょう。
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インターンの探し方

複数のインターンに参加したいときは、どこで情報収集を行うかもチェックしたいポイントです。ひとつの情報源で探すよりも、さまざまな場所で情報を得たほうが、選択肢が増えて参加したいプログラムを見つけやすいでしょう。
学校のキャリア支援センター
学校内のキャリア支援センターでは、インターンの情報サイトには掲載されていない情報を得られる可能性もあります。学校のつながりのある企業や、卒業生のいる企業に関する情報もあり、キャリア支援センターだからこそ知れる貴重な情報もあるでしょう。
学校が用意するインターンの場合、単位の認定となるものもあります。どのプログラムでも単位が取得できるわけではなく、事前準備も必要であるため、キャリア支援センターのスタッフと相談しながら応募を進めてみてください。
キャリア支援センターは、就活に関するさまざまな相談ができる場所です。インターンだけではなく、エントリーシートの添削や面接の練習にも応じていることが多いため、相談しやすい環境をつくっておくと安心できるでしょう。
就職サイト
就職サイトとは、リクナビやマイナビなど就活を支援するサイトです。本選考でエントリーできるだけではなく、各地の大企業から中小企業までさまざまなインターン情報が掲載されています。
就職サイトでのみインターンの応募をしている企業もあります。エリア、業界、職種、フリーワードで企業を検索できるため、参加したいと思えるプログラムを探しやすいことが特徴です。
会社概要とともに、プログラムの内容、選考方法と日程も公表されているため、応募する前にスケジュールを把握しやすいでしょう。インターン以外にも、会社説明会やエントリーシートの書き方などのWebセミナーといったさまざまなコンテンツがあるため、活用してみてください。
インターン専門のサービス
Infraインターンやゼロワンインターンといったインターン専門サイトは、インターンの情報に特化しています。
インターン専門のサイトでは、1Day仕事体験はもちろん3カ月以上の長期プログラムの情報も多く掲載していることが特徴です。就職サイトにはないプログラムもあり、大手企業からベンチャー企業など幅広い企業のインターン情報がチェックできます。
サイトの利用方法は、エリアや業界で検索したり、フリーワードを入力したりと、就職サイトと大きく変わりません。
「就活が本格化する前の学年から、長期インターンに参加したい」「ベンチャー企業で就業体験をしてみたい」という方にとって、インターン専門のサービスではプログラムを見つけやすいでしょう。
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まとめ
インターンに応募、参加すべき数は人それぞれ異なります。1~3社でインターンに参加する目的を充分満たせる方もいれば、目的を果たしたり見つけたりするまでに時間を要して5社、10社と参加する方もいます。そのため、参加した数だけでは、よい悪いは判断できないでしょう。
インターンで重要なのは、参加したプログラムの数ではなく就活に活かせることを得られたかです。「何社に応募、参加すべきか」「友人はたくさんのプログラムに参加した」と焦るかもしれません。しかし数だけにとらわれず、自分自身が納得できる就活にするために、インターンへ参加してみましょう。
FAQs
インターン 最低何社? ›
インターンシップは最低2社、できれば2~3社は参加するようにしましょう。 参加することで面接へ対応力や自己成長することも可能です。 大学の講義やバイト、サークル活動ともうまく折り合わせを付けながら参加することも大事なポイントです。
サマーインターン 平均何社? ›サマーインターンの参加社数は、文系学生と理系学生で差があります。 文系学生も含めた就活学生全体では、平均9社程度です。
冬のインターンは何社受けるべき? ›冬インターンは1~2社だけ受けるより、4~6社くらい受ける方がおすすめです。 インターンを通して就活のモチベーションを上がったり、早期選考などにつながったりする可能性もあります。 もしまだインターンを受ける勇気がないという方がいれば、インタツアーがおすすめです。
就活 何社応募? ›就活でのエントリー数は、参考となる数字はいくつか異なる報告がありますが、一般的な目安としては、25社から30社程度がエントリー数となるとされています。 ただし、これらの数字はあくまで目安であり、個人によって異なります。
サマーインターンの平均応募数は? ›学生就業支援センターは、学生調査「夏インターンシップ申し込み状況調査」の結果を発表した。 7月上旬の段階で90.0%の学生がインターンシップへ申し込み、申込企業数は学生1人あたり平均6.35社にのぼることがわかった。
建築学生はインターンで何社受けるべき? ›インターンは3社、エントリーは10社以下
データを見ると、エントリー社数が10社以下の学生が全体の半分以上を占めています。 これらの要因により、受ける社数自体も少なくなってきているようです。 いずれにせよ、インターンへの参加やOB訪問、企業分析などは徹底しておくことをおすすめします。
最低2社参加する 全体の平均参加数は4社程なので、最低でも2社はサマーインターンに参加しておくと良いでしょう。 インターンシップは企業や業界について深く知れるチャンスです。 行きたい業界が決まっている人も複数の会社に行って比較することで自分にあった企業を見つけることができます。
インターンの平均エントリー数は? ›インターンの平均応募数は「9.03社」、平均参加数は「5.3社」 株式会社リクルート「就職みらい研究所」が2021年に調査したデータによると、インターンに応募した平均は9.03社、実際に参加した平均は5.30社でした。 応募した社数の半分以上は、参加していることがわかります。
誰でも参加できるインターン? ›基本的に応募すれば誰でも参加可能です。 基本的には新卒向けが多いですが、ベンチャー企業などは参加の制限を設けないこともあるようです。 インターンシップに参加することで具体的に「働くこと」をイメージできるため、気になる企業があればぜひ応募してみましょう。
夏インターンと冬インターンの違いは何ですか? ›夏インターンは夏休みを利用して比較的長い期間開催されるのに対して、冬インターンは1日限定もしくは週末を中心に開催されるのが一般的です。 大学の授業と日程がかぶる場合もあるので、そこは調整しなければなりません。
就活 何社くらい受ける? ›
就活生の平均的な選考数は10~19社
いったい選考を何社受ければいいのか分からない就活生は、10~19社くらいを目安にするとよいでしょう。 ただし、一口に選考を受けるといっても、本命の選考に向けた練習や滑り止め、自分に合った企業・業界の見極めなど、さまざまな目的で受ける選考があります。
「何社に本エントリーしましたか。」
(n=448)と質問したところ、「1~5社」が27.7%、「6~10社」が20.1%、「21社以上」が24.8%という回答となりました。 22卒大学院生の過半数はエントリー数が10社以下という結果となり、研究が忙しい大学院生はエントリー数を可能な限り絞っていることが予想されます。
就活では平均何社落ちる? リクルート就職みらい研究所の『就職白書2022』によると、22卒の学生の平均エントリー数は17.33社で、平均内定数は2.46社でした。 つまり、就活生は平均は15社ほどの選考に落ちていると言えます。
ES通過 何社あればいい? ›そして、ES通過はおおよそ5~6割程度と言われていますので、ESを提出するのは30社程度と考えられます。 私たちが多くの学生さんから相談をいただく際には、一つの考え方として、このようにご説明することが多いです。
文系学生はESで何社出す? ›文系は平均24.7社にエントリー
文系学生は2023年と2022年の平均として24.7社エントリーしていることがわかります。 過去4年の文理問わない全体平均21.5社と比較して、文系学生はエントリー数が多い傾向です。
よく言われているのが平均的に20社から30社の説明会に参加している人が多くを占めています。 ただ、説明会に多く参加したからといってそれだけで内定が決まるわけではないので、説明会でしっかりと必要な情報を得なくてはなりません。